6.5[月]
11:00 - 12:45
新たな日ASEAN協力の方向性 ~日ASEAN経済共創ビジョン~
SPEAKERS
日本貿易振興機構(ジェトロ)
理事長
石黒 憲彦
East Asia Business Council
Chairman
Shaanti Shamdasani
東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)
事務総長特別顧問経済産業研究所
シニアアドバイザー
渡辺 哲也
国立大学法人九州大学
比較社会文化研究院
准教授
相澤 伸広
Mekong Institute
Executive Director
Suriyan Vichitlekarn
Mekong Institute
Director
Madhurjya Kumar Dutta
Department of International Relations, Universitas Indonesia
Doctor
Ardhitya Eduard Yeremia
Ministry of Trade of the Republic of Indonesia
Director of ASEAN Negotiation
Dina Kurniasari
経済同友会
アジアプロジェクトチーム委員長ANAホールディングス株式会社
取締役副会長
平子 裕志
ICMG Co., Ltd.執行役員
辻 悠佑
National Bank of Cambodia
Deputy Governor
Serey CHEA
株式会社シナモン
代表取締役Co-CEO
平野 未来
SUMMARY
本セッションでは、「日ASEAN経済共創ビジョン」の中間とりまとめに関する議論が行われ、冒頭の基調講演では、JETRO 石黒理事長、East Asia Business Council Shanti議長からASEANと日本の関係は、経済共創を主導し形成していくものであり、サイバー・フィジカルコネクティビティを上手く活用しながら、食料安全保障を含む地球環境への影響に真摯に取り組む必要があると強調された。前半のセッションでは日ASEAN経済共創ビジョンの概要について、自由で安全で繁栄した社会の創造を目指し、暗黙知の共有と中長期的な視点が必要であることが述べられるとともに、パンデミック以降、日ASEANの課題として食料安全保障、インフレ、サプライチェーンの脆弱性、貧困・格差の問題が浮き彫りになっており、これらの課題に対処するために協力的な取組みが必要であるとされ、具体的な協力分野として、Nexus Project内での製造業におけるESG推進や人材育成(HR)スキル開発が挙げられた。
後半のセッションでは、日本企業がASEAN企業との協業を成功させるためには、使命感・世界観・問題意識を共創相手と共有することがカギとなるが、過去に投資が少なかった領域への投資も重要であるものの、その前段階として、グローバル化したアジア同士の交流が重要であるとの意見等が登壇者間で強調された。